Eternal Snow

96/Telephone & Shocking!

 

 

 

三日月型の不思議な島。

魔法の桜は散らない奇跡。

島に降り立ち、桜色が視界を埋める。

 

 

 

 「「「…………わぁ……」」」

 

 

 

少女達の小さな驚愕。

それを見れただけでも連れてきた甲斐があったと一弥は思う。

 

 

 

 「伊達に魔法の島なんて呼ばれてないからね、ここも」

 

 

 

初音島が観光地である最大の理由がこの桜。

何年も枯れることなく、島を覆い尽くす桜色は人々に幻想的な夢を与える。

その声が聞こえていないのか、辺りをきょろきょろと見回している姿に苦笑しつつ

一弥は携帯を取り出すと、純一へと電話をかけた。

 

三回ほどのコール音の後、電話口から聞き慣れた親友の声が響く。

 

 

 

 『もしもし?』

 

 

 「純一? 一弥だけど。初音島に着いたよ。迎え、ないの?」

 

 

 『あ、わり。完全に忘れてた』

 

 

 「……ちょっと待って。君が言い出したことでしょ」

 

 

 『だから悪いって言ってんだろ。学園に来なきゃいけなくなって忘れてたんだよ』

 

 

 「今休みだよね? 補習?」

 

 

 『何気に失礼なこと抜かすな。大会前の最終確認とか

  なんとか理由付けて特別にあるんだよ、今日……かったりぃ』

 

 

 「あ……じゃもしかして電話拙かった? ごめん」

 

 

 『いんや、気にすんな。今丁度休み時間に入ったトコだったし』

 

 

 「あ、そう。ならいいんだけど……僕らはどうすればいいの?」

 

 

 『ほんとは家で待って貰うのがベターなんだが、俺んち誰もいないからなぁ。

  D……いや、何でもない。とりあえず学園にでも来るか?』

 

 

 

純一がD、と言いかけたのは

「DDの支部にでも顔をだしたらどうだ?」という提案だったのだろう。

しかし彼一人で来る訳ではないと聞いていたし、即座に却下。

何より電話口から聞こえる喧騒はクラスメート達の声に間違いなく、

誰が聞いているか判らないため口に出せなかったのだろう。

 

 

 

 「風見学園に? 純一の家が無理なら、寄れる所もないからね。構わないけど」

 

 

 『お前は七星だからな、特に文句は言われないだろ? 

  “友達連れて見学に来ました〜”って言えば入れて貰えるだろうよ』

 

 

 「軽いノリでYESって言ってもらえるかどうかはともかく……そうだね。

  他校の様子を見るのもいい勉強になるし。そうさせて貰うよ、じゃ後で」

 

 

 『おう』

 

 

 

ピッ、という電子音で携帯電話を閉じ、未だ感動しっぱなしの少女達に声を掛ける。

我に返ったらしく感動している瞳が三対、一弥を見た。

 

 

 

 「迎えに来る予定の友達が学園の特別講義だかに行っている所為で

  来れないらしいんです。家も留守で入れないし、折角だから風見学園に

  見学に来ないか?って言ってるんで、勝手に了解したんですけど……OKですか?」

 

 

 「もし、私達が嫌だ、って我が侭を言ったらどうします?」

 

 

 

意地悪げな笑みを一弥に向ける栞。

 

 

 

 「うわ。流石にそれは予想外でした。……そうですねぇ、そう言われると弱いなぁ」

 

 

 

弱った弱った、と笑いながら、一弥は呆気に取られる。

が、伊達に幼馴染をやっている訳ではない、と極々自然に微笑み、栞の頭に手を置いた。

 

 

 

 「言うこと聞いてくれないなら……ご褒美はなしですよ?」

 

 

 「えぅ!?……ご、ご褒美って何ですか?」

 

 

 「それは内緒です。但し、我が侭言うなら絶対にあげないってことだけは確かですね」

 

 

 「え、えぅ〜!」

 

 

 「えぅ、だろうが、あぅ、だろうが、ましてやうぐぅ、だろうが通じません。

  僕はこれでも甘やかすのは程度を考えているつもりですからね?」

 

 

 

ポンポン、と頭を軽く叩く仕草は、誰がどう見ても祐一譲りだった。

ついでにその笑顔も兄譲りだ。

傍らでその様子を見ていた真琴と美汐が顔を赤くしていたのは言うまでもないだろう。

一弥も二人の様子を横目で見ながら、醸し出す可愛さに微笑みを深くした。

 

恋愛に対してネガティブになっていることは認めるが、恋愛感情が無くなった訳じゃない。

鈍っていることは知っているし、そうそう治らないとも思う。

だけど一弥が誰かを好きになるとすれば、その相手は間違いなく

傍に居るこの子達の誰かになると、いくらなんでも気付いている。

 

 

 

 (普通こんなこと自分じゃ言わないんだろうけど……我ながら罪作りだなぁ)

 

 

 

ナルシストという訳ではない、自意識過剰という訳でもない。

自覚がある分珍しく、故に性質が悪いが、単純な話、変な所で鈍いだけだった。

文句も出なくなったので、タクシーを呼び風見学園へと向かう一行。

 

 

 

 

 

――――――その頃、風見学園にて。

 

 

 

 

 

 「中々珍しいものを見れたな。まさか朝倉宛に電話が掛かってくるとは」

 

 

 「言外に俺には友達がいないとか言うんじゃねぇ」

 

 

 

睨みを利かせるが何処吹く風。

睨みが意味をなさないなら、殺気を込めれば大抵の人間を萎縮させられるはずなのだが

例え実行に移したとしても、相手が杉並では効果すらないだろう。

 

 

 

 「怒るな怒るな。俺は真実の一端を述べただけだろう。

  ところで差し支えなければ訊ねたいのだが、電話相手は、本当に友人だったのか?」

 

 

 「てめぇ、俺を侮辱するのもいい加減にしとけ。

  ああ、そうだよ。幽霊でもなきゃ妄想でもなく正真正銘俺のダチ。

  遊びに来ることになってて、今日迎えに行くつもりだったんだが

  学園に来る羽目になったからな……仕方ないから此処に来る様に言ったんだよ」

 

 

 「ほぅ? だが何故うちの学園なのだ? 

  言っては何だが、誰がどう見ても観光スポットではないぞ。

  どうせなら迎えに行くまで港周辺なり商店街なりで時間を潰させておいた方が

  客人にとっては遥かに楽しめるはずだろう」

 

 

 「いや、そうでもないさ。あいつは七星の生徒だからな。

  姉妹校の学生証見せれば普通に入ってこれるだろ。

  余所の学園の様子を見る分には勉強って名目で問題無いから」

 

 

 「七星学園だと? DD北方地区の養成校ではないか。

  何故お前がそんな学園の人物と知り合いなんだ?」

 

 

 

その辺りの事情をもし嘘偽り無く詳細に説明したとすれば

嘘ではないのに間違いなく嘘を吐いたと誤解されるだろう。

16、7の若い身空。つくづく彼らは数奇な人生を送っているらしい。

 

 

 

 「……自分でも何でだったか忘れた」

 

 

 「はぁ?」

 

 

 

 


 

 

 

 

タクシーを拾い、風見学園へと到着する一弥一行。

巨大な島という訳でもない離島、車ならば学園に着くにも大して時間は掛からない。

 

 

 

 「ふつ〜、ですね」

 

 

 「何を期待してたんですか何を」

 

 

 

学園に到着したのはいいのだが、初めて見る他の養成校に

何やら期待があったらしく、栞はよく判らない溜息を吐いた。

学園の校門前にいる四人は私服であり、校庭で運動をしていた

生徒達からの視線を一身に集めていることに気付きつつ。

 

 

 

 「で、どうするの?」

 

 

 「見たところまだ授業中なんで、電話する訳にもいかないし……。

  とりあえず中に入りましょうか、荷物も預けさせて貰えると助かりますし」

 

 

 

これといって他にやれることもないため、頷いて校内に入っていく。

……それがどうして目立つ目立つ。

 

いい加減説明するのも不要なのだが一応記すと、一弥は童顔形の容姿をしている。

程よく整い、それでいて程よく可愛げのある顔立ち。

(おそらく神器五人の中で最も万人受けするはず)

 

服装からして男には見えるので、性別を勘違いするほどではないのが救い。

それだけの要素があるから、校庭にいる女子生徒はきゃいきゃいひそひそ騒ぐ。

片や男子生徒が何もしないかといえばそうでもないのは言うまでもない。

 

例えば水瀬真琴、表情豊かな少女であるというのが離れていても判るくらいに

快活な雰囲気を醸し出し、所謂元気系の女の子としての魅力は充分。

 

例えば美坂栞、ぱっと見た外見的にはイマイチ発達していないようにも見える。

が、それがいい!と云う感覚を備えた人間は案外どこにでもいる。

それでいて真琴にも劣らぬほどに明るく笑う様子が可愛い。

 

例えば天野美汐、先述の二人と会話しながらくすくすと微笑む彼女の様子は

どことなく大人びているようでいて、年相応の可愛さを損なっていない。

雰囲気からすれば物静かという具合だが、それがどうして彼女には似合っている。

 

年齢的には自分達と変わらないが、今まで学園では見たことがない。

服装からして旅行客のようだが、非常にレベルが高い。

そんな彼らが校内に入ってくるのだから、必然的に興味が湧いて仕方ない。

講師が特別に休み時間よりも早く授業を終わらせたことも一因となって、

謎の四人組の噂は一気に風見学園を席巻するのだった。

 

無論、話題の中心人物である一弥、真琴、栞、美汐はそんな事情を知らない。

大人しく事務室で身分証明を受け、七星学園の生徒として正式に見学許可を貰い、

荷物を預けて空いていた宿直室を借り、授業が終わるのを待っていた。

 

 

 

 (ところで純一、何の用事で僕を呼び出したんだろう?)

 

 

 

人知れず頭を捻り、お茶を啜る一弥であった。

 

 

 

 「ところで一弥さん、ご褒美って何だったんですか?」

 

 

 「あ、そういえばそう言いましたね。私も気になります」

 

 

 「デート? それなら真琴遊園地に行きたいんだけどな〜」

 

 

 「…………あ」

 

 

 「どうしたんですか?」

 

 

 「…………(汗)」

 

 

 

やば、といった顔色を外に出してしまい、汗をたらりと掻く一弥。

その様子を見て、三人の中で最も洞察力に長ける美汐が問う。

 

 

 

 「一弥さん? 口八丁手八丁だった、なんて言いませんよね?」

 

 

 「…………(焦)」

 

 

 「言・い・ま・せ・ん・よ・ね!?」

 

 

 「あ〜……う〜……え、っと。もし言ったら?」

 

 

 「おしおきですよ?」

 

 

 「即答ですか。……例えば?」

 

 

 「真琴」

 

 

 

一弥の反応に冷たい視線をぶつけつつ、脳内でおしおきプランを即座に練る。

真琴に声を掛け、真琴はその意図を完璧に理解する。

 

 

 

 「ジャムね?」

 

 

 「勿論です」

 

 

 

あの人の関係者にとって、ジャムの一言は重い。

喜ぶ人間は、製作者側のみ。

 

 

 

 「ごめんなさい謝ります何でも言うこと聞きますから許して下さい」

 

 

 

恥と外聞? そんなものは犬にくれてやる。

挑戦する勇気は無いから、迷い無く土下座。

 

 

 

 「えぅ! 乙女心が傷ついたんですよ! そんな簡単に許してあげませんっ!」

 

 

 

その言葉はまるでギロチン。

 

 

 

 「お願いします! ジャムだけは!」

 

 

 

洒落にならない事態に陥った一弥は本気で焦る。

床に頭を擦りつける彼に威厳はない。

強調しておくが、知っている者は少ないとはいえ、一弥は神器『白虎』である。

 

 

 

 「駄目です。栞さんの言う通り、傷ついた心はそう簡単に癒えません」

 

 

 「確かにそれは僕が一方的に悪いです。謝罪してもしきれないとは思います。

  でも! いくらなんでもジャムは酷いじゃないですか……許して下さいぃ」

 

 

 

未だ床に土下座する一弥を見やり、3人が内緒話を開始する。

一弥はその様子を雰囲気で感じ取ったが、許可も出ていないのに顔を上げれば

確実に許されはしないだろうと長年の経験で知っていたから実行しない。

彼の腕を以ってすれば、祐一には劣るものの聞き耳を立てることは簡単だ。

だが、それをやるのは良心が咎める。

たった3分の相談時間が、まるで処刑台に送られるまでのそれのように思えた。

 

 

 

 「一弥さん、どうぞ顔を上げて下さい」

 

 

 

美汐はおごそかに、両サイドに栞と真琴を従えて遠大に告げる。

 

 

 

 「はい……」

 

 

 

のろのろとした様子で、まるで戦闘後の憔悴をしているかのような暗い顔。

この3分で覚悟を決めたつもりだが、どうせボロボロになるなら

帰還者との戦いでそうなりたかった、それならまだ心が挫けることはないかもしれない。

 

 

 

 「……許してあげます」

 

 

 「え!? ほ、本当ですか!?」

 

 

 「まさか許されない方が良い、とでも仰いますか?」

 

 

 「いえ! いえいえいえ! 

  そ、そんな訳がないでしょう!? あ……ありがとうございますっ!」

 

 

 

ぺこぺこぺこぺこ! と感謝感激という様子で三人の手を必死に握る一弥。

 

 

 

 「でもね?」

 

 

 

真琴が言った。

瞬間、一弥の動きが硬直する。

 

 

 

 「な、何ですか……? 真琴、様」

 

 

 

思わず様付けをしてしまうが、今現在この場に於いて最も権限が無いから文句は無い。

 

 

 

 「条件が二つあるんだけど、聞く?」

 

 

 「条件? ええ勿論聞きます! 犯罪行為の強制でなければ何でもっ!」

 

 

 

再び土下座しかねない勢いで頭を下げる。

何度も言うが、彼は世の中の誰もが憧れる神器である…………合掌。

 

 

 

 「では一弥さん。条件を言いますね? 

  まず一つ目、今此処で、私と真琴さんと美汐さんにキスして下さい。

  あ、勿論口にですよ? 頬とかおでこだったら許してあげませんっ」

 

 

 「は?」

 

 

 「条件二つ目、です。帰ったらちゃんとデートに誘うこと! 

  私達の我が侭をちゃ〜んと聞いてくれるって約束するなら許してあげます」

 

 

 

…………………………。

 

 

一弥が脳内で現状を考察する。

いやちょっと待て、何か非常にまずいことを言われてないか?

 

 

 

 「もう一度言いますか? まず一つ目はキ」

 

 

 「わわわわわわあぁぁぁっっっ!?!?!?!?!?

 

 

 「もう、いきなり何なのよぉっ」

 

 

 「な、何もなにも! な、何変なこと言ってるんですか三人してっ!」

 

 

 「変なこと? 何がですか?」

 

 

 「で、デートは兎も角。何でキスなんですか!? し、しかも……口になんて!」

 

 

 

至極当たり前のことを言う一弥。

焦る理由は今更だろう。

 

 

 

 「別におかしくないわよ? そりゃあ真琴だってファーストキスだ、って言うなら

  恥ずかしいし、条件にするのは嫌だけど。そうじゃないもん」

 

 

 

との言葉に、一弥の脳内に過去の記憶がよぎる。

 

 

 

 「い、いやだってアレは子供の頃の遊びでの話でしょう!? 

  あの時は意味だって判らなかったようなものですけど、今は違うじゃないですか!」

 

 

 「勿論です。だから、ですよ」

 

 

 「はぁ?」

 

 

 「だって一弥さん、全然キスしてくれないじゃないですか。私達待ってるのに」

 

 

 「するわけないでしょう!? 恋人でも無いのにっ!」

 

 

 「「「……え? 違うの?」」」

 

 

 

きょとんとしながら見事ハモる少女達。

逆に一弥が毒気を抜かれる。

 

 

 

 「……違うでしょ」

 

 

 

思わず敬語も忘れる。

 

 

 

 「違いませんよ、私達は恋人同士でしょう」

 

 

 「……何言ってるんですか美汐さん? 

  百歩、いえ、千歩譲って、仮に恋人だとしても全然人数が合わないじゃないですか」

 

 

 「3:1ってことですか? 別に気にしてませんよ私達」

 

 

 「あぅ? 何か問題あるの?」

 

 

 「問題も何も、問題だらけじゃないですか。

  ていうか今までの発言って本気で言ってたんですか? 

  主に『私達は一弥さんのことが大好きですから喧嘩しない』とかいうやつです」

 

 

 「言うまでもありません。むしろ嘘や冗談だと一弥さんは思っていたんですか?」

 

 

 

ええそうですよ、とは言えなかった。

なので、今の自分の気持ちを一言で表すとこうなる。

 

 

ぐあ。

 

 

断言しないで欲しかった。

みちるに何と言えばいいのだろう?

 

 

 

 「と、とにかく。承服は出来ません。幾らなんでも」

 

 

 「じゃあ、ジャムでいいんですね?」

 

 

 「……ええ。皆のご両親に了解を取った訳でもないのにそんな真似出来ません。

  そんな失礼なことをするくらいならジャムを甘んじて受けます」

 

 

 

それは一弥の信念みたいなものだった。

流されればハーレム化しただろうが、そんな甲斐性があるわけない。

だったらジャムを食べた方がマシだ。きっと死ぬことはないだろう。

何せ倉田一弥は神器『白虎』なのだから。

 

 

 

 「そうですか、なら」

 

 

 

美汐はどこか諦めたように呟いて……目を光らせた。

 

 

 

 「え?」

 

 

 

と、反応するも……もはや遅い。

じゃらり、と何処からともなく己の武器である鎖、ローゼスで一弥を拘束する。

 

 

 

 「(……しまった!?)何するんですか!」

 

 

 

普通なら……いや、実力差を考慮するなら絶対にこんなことは起きないのだが

相手が彼女達では、一弥の力が発揮されないのも充分あり得る。

彼にとって最大のウィークポイントは、この少女達なのだから。

 

 

 

 「してくれないなら、こちらからします」

 

 

 

目が据わっている。

じりじりとこちらに近付く様子が怖い。

 

 

 

 「へ? いやちょっとストップ!!! 条件が違うし何か間違ってますって

  普通男女逆でしょうそりゃ犯罪になりますけどでもだからって

  女性からやっても罪状に変化があるわけじゃなくて……むぐぅ!?」

 

 

 

合掌×3

正確に言えば合掌どころか羨ましいぞこん畜生! だろうから語弊はあるやもしれない。

なお、美汐だけではなく真琴と栞もいるから時間は余計に掛かる。

多分、神器の中で一番羨ましい位置にいると言っても過言ではないだろう。

実は舞人より一人多かったりするのだった。

 

一弥は心の中で思い切り嘆いた。

年頃の癖に妙に生真面目な性格が災いした、としか云えないだろう。

 

 

 


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