Eternal Snow

115/武術大会 〜前夜 その3〜

 

 

 

さて、皆様は覚えてらっしゃるだろうか?

 

 

 

 『ど畜生〜〜〜〜〜〜!!!!!』

 

 

 

と言ってホテルの中へ消えていった舞人のことを。

仮にも神器とまで呼ばれる彼は、半分泣きを入れながら走り去った。

そこまで妹達に言われたのが堪えたか。

そもそも堪えるのならふざけた発言をしなければ済むことだろう。

しかし彼はそうとまでは思わないのである。何故か? 桜井舞人だからだ。

全く、彼を評価するのにこれ程適切な言葉も見当たらない。

つまり、桜井舞人であるが故に気付かず、桜井舞人であるが故に行動を起こすのである。

そのあまりの奇抜さを真似出来る者はいない……色々な意味で。

彼を含めたその他四人を統括する立場にある

祐一の苦労はこんな所からも容易に想像つく。

ドンマイ、と言うべきなのかもしれない。

 

そんな舞人の思考は現在、走ることだけで占められていた。

それ以外のことは知ったこっちゃなかった。

周りを見もしないで走っているのだから、誰かにぶつかる。

ロビーには既に到着していた各校生徒がいるのだから、当たらない方がおかしい。

 

舞人と激突の憂き目に遭う……という不幸に出くわした少年は、

丁度傍らの少女に注意をしているところだった。

まさか彼も注意した直後に自分がそうなるとは思うまい。

 

 

 

 「あゆ〜。キョロキョロしてると誰かにぶつかる――ぞ!? ごふぁっ!?

 

 

 「ゆ、祐一君!?」

 

 

 

『ぞ!?』の瞬間に衝撃発生。

舞人は脇目も振らず腕を振っており、その腕が見事に少年の背中に極まる。

 

 

 

 「っぁ!? 〜〜〜っ」

 

 

 

完璧なる不意打ち。背中に痛みが走った途端、更に二度目の激痛。

舞人の腕――ひいては拳だが――が入った直後、彼が体ごと激突した。

少年の肺から呼気が洩れる。

貫通してくる痛みを味わう羽目になるとは全く想定外。

 

 

 

 「がふっ!? げっほ、ごほっ!?」

 

 

 

少年は咽びながら手で胸を押さえつける。

イイ感じに攻撃を喰らってしまった所為で、その場に伏せ込んだ。

油断したとかそういう以前に、どうして俺がこんな目に……と思っているらしい。

 

 

 

 「っ〜! 何処見てんだ!?」

 

 

 

そんな少年を尻目に、舞人が言った。被害を食った少年の方は気の毒だろう。

自分に過失はないのに、当たってきた方が文句を言う。

これほど理不尽な話は無い。その理不尽を素でやるのが舞人なのだが。

 

 

 

 「何言ってんだっ、それは俺のセリフだろう!?」

 

 

 

故に被害に遭った少年が、ふざけるなよ!という意図を込めて立ち上がる。

彼が知るどこぞの誰かに似た発言が苛ついた所為もある。

少年の名は言うまでも無いが――相沢 祐一。

 

 

 

 「ぷじゃけるなよ、スペシャルな俺様のどこに過失があると仰るっ!」

 

 

 

まさかこの桜井舞人の言葉に真っ向から反論してくる者がいるとは……!

この私の何が悪いと言うのですか、まったくぷんぷんですよっ!

と内心愚痴る。その愚痴そのものが余りにも身勝手なのだが本人は気付かない。

顔はまだ見ていないとはいえ、彼が知るどこぞの誰かに似た声音故、まず逆らう。

 

 

 

――――それら発言の後、ようやく二人の視線が交錯する。

 

 

 

 「「……って」」

 

 

 

同時に同質で同音の言葉を漏らす。

今の間はお互いが知り合いだったからの戸惑いだろう。というかとっとと気付くべきだ。

仮にも彼らは一流の存在であるのだから。

 

 

 

 「大丈夫〜? 祐一」

 

 

 「舞人君っ、怪我してない?」

 

 

 

件の二人に駆け寄る少女達。

原因は全て舞人にあるのは考えるまでもないことである。

文句を言った祐一もその実、『原因が舞人じゃなぁ……』と諦めてなくもない。

 

 

 

 「……何やってんだよ、このバカ舞人」

 

 

 

仕方ない、と溜息をついて一応抗議。

した所で無駄だと解り過ぎる程解っているのもまた悲しい。

 

 

 

 「五月蝿いわいオオボケ祐一っ! 世界の寵愛を一身に受けたこの私!

  ビューティホーマイトに向かってバカとは失礼なっ」

 

 

 

そんな祐一の思いを他所に、舞人は単純に自分の不満をぶちまける。

青龍ならば俺の接近に気付いて然るべきだ、やらの意図を込めての『ボケ』発言。

舞人の言いたいこともあながち的外れではなかったりするから厄介だ。

祐一は現神器を束ねる事実上の長であるのだから、

『いつ如何なる時でも気を抜くな』と解釈出来ないこともない。

特に彼は風を統べし者。風はほぼどんな環境下にも存在する元素。

……もっと拡大解釈するならば、空間認識に長ける元素能力とも受け取れる。

つまり祐一がその気になれば彼に死角なんて存在しない。

故に“『気を抜いていた』事実に対して文句を言った”

……と理解するならば、舞人の言い分が理解出来なくも無いのだ。

 

少なくとも祐一はそう解釈してしまったので、言葉に一瞬詰まる。

 

 

 

 「いえ、今の場合兄さんの方が被害者です。誰が見ても舞人さんが悪いですよ」

 

 

 

いつものように祐一と共に居た一弥が客観的に舞人を断じる。

何の躊躇いも無く祐一のフォローが出来るのは彼以外にいない。

 

 

 

 「出会い頭に激突……相手が美少女なら言うことなしだったのになぁ。

  そのまま嬉し恥ずかし恋愛関係……とかな?

  だってのに、よりにもよって祐一じゃあな。ご愁傷様、舞人」

 

 

 

揶揄するように浩平が舌鋒を開始。

折角付いた火種を消すなんて勿体無い。

 

 

 

 「いや、被害者は俺なんだが」

 

 

 

祐一、それだけは譲れないらしい。

無意味と思われようが、下手な口実を舞人に与える訳にはいかないのだ。

しかし彼が発言することそのものが浩平の目的達成に繋がる。

 

 

 

 「Mr.オリハラ、フェミニスト桜井として有名な僕を

  あなたのような脳内スケベ魔王と同一視されるとは心外であるからにして」

 

 

 「誰がスケベ魔王だ誰が!?」

 

 

 

楽しくなりそうだと一人ほくそえんでいたのだが、予定外のリアクションが返ってきた。

まさか祐一にではなく、自分へと矛先が向くとは考えてなかった。

しれっと囀る舞人の顔を、一発でいいから殴りたいと浩平は思う。

魂の友たる舞人が自分の意図を理解してくれなかったという意味合いもあるが、

よりにもよってスケベ魔王などという不名誉を叩きつけようとするとは許せない。

当然反撃してくるだろうが、そんなもの片手で捻ってくれる……だから殴らせろ、と。

 

 

 

 「わざわざ復唱せんでもいいだろ。てか俺は無視か?」

 

 

 

無視された方が幸いなのだが、元々の被害者は祐一なのでイマイチ釈然としない。

別に舞人に謝って貰いたい……という無意味なことは考えてないのだが。

ならば何がしたいのかと問われても返答に困るから難儀である。

 

 

 

 「大丈夫です、僕は兄さんの味方ですから。

  しかし衆人環視の中で…………あ、何か嫌な予感がします」

 

 

 「……俺もそう思う」

 

 

 

当初の目的を忘れて抗議する浩平。

既にミイラ取りがミイラになっていることに気付いていない。

嘆息する祐一と一弥は、トラブルメイカーズと呼ばれた過去を思い出さざるを得なかった。

こうして余計な副産物を呼び込む自分達が情けないというか何というか。

 

どちらにせよつくづく不幸な兄弟である。

そんな中でも浩平と舞人のくだらない会話は止まらない。

 

 

 

 「この千里眼さえあれば何だってお見通しだと前にも言ったはずですが?

  もう忘れちゃったのかい?……ふぅ、これだから助平さんは始末に負えません」

 

 

 

やれやれ、とわざとらしく首を振って、浩平を挑発する。

 

 

 

 「だから違うっての! お前千里眼能力なんてねぇだろっ!

  第一んなこと今初めて言ったんじゃねぇか!」

 

 

 

ボケとツッコミの漫才成立。相性が良い故にお互いが無意識に行動する。

浩平がやり込められている図は案外珍しい……等と祐一&一弥は思った。

 

 

 

 「む、的確なツッコミ。流石は宿敵と書いて“ライバル”と読むだけのことはある」

 

 

 

感心するポイントが違う、と誰もが突っ込むだろう。

というか少なくとも舞人に駆け寄っていた希望や、

祐一に寄り添おうとしていた名雪はそう思った。

彼女達二人が揃ってそう思うのだから、やはり舞人の感性はずれている。

 

 

 

 「宿敵ってそのままライバルって意味ですよね、兄さん?」

 

 

 「聞くな、一弥。あいつらの会話聞いているだけで頭が痛い」

 

 

 

レベルの低い会話に傍観者でいることを選択した祐一と一弥。

ちなみに他の面々は、口を挟む余裕すらない。

しかし珍しい、あの浩平が舞人にやり込められている。

 

 

 

 「大体、舞人がフェミニスト? バカも休み休み言えっての」

 

 

 

いや、反撃が始まった。

そう簡単に負けるようでは親友やってない。ついでに戦友。

 

 

 

 「……いくら舞人でも浩平には言われたくないだろうなぁ」

 

 

 「横槍入れるなっ。とにかく! 幼馴染二人手篭めにした舞人が何ほざくかっ」

 

 

 

その言葉にぼん、と頬を染めた舞人陣営の幼馴染二人。それが事実故。

ちなみに一弥の場合、他人事ではない。

彼は一人、浩平の指摘から逃れたいかの如く視線を彷徨わせた。

祐一がその変化に気付きつつ、軽く首を捻る。

 

 

 

 「ねぇねぇかぐらちゃん、てごめってかごめと何が違うのかな〜?」

 

 

 「え、えっと……青葉ちゃん、わたしもよくわからないや」

 

 

 

天然発言に辟易する仲良しの少女。

彼女と付き合っていればそういう苦労もある。

純真無垢でありながら、そういった意味合いの単語を

意味を知らずに知っている少女……それが森 青葉である。

彼女の親友をやっているかぐらの苦労を偲ぶ。

 

 

 

 「て、手篭めになんてしてませんっ!」

 

 

 

舞人、ドツボに嵌る。

自称クールでニヒルなハードボイルドは、その逆を地でいく。

 

 

 

 「舞人さんの場合、嘘つくとすぐ敬語になりますから、説得力が皆無ですよね」

 

 

 「浩平はカマかけただけだ。お前の癖なんざ今更だから誤魔化しも無理だな」

 

 

 

ピンと指を立て、溜息をついて解説する一弥。

フォローにならないと判っていて、あえて浩平の意図を伝える祐一。

まんまとひっかかった、とにやり笑いをする浩平。浩平的には意趣返し成功。

やられたー! と悔し顔の舞人。

まぁこの場合、ワリをくったのは希望と小町だと思う。

 

 

 

 「舞人君!」

 

 

 「せんぱい!」

 

 

 

恥ずかしいのか顔を真っ赤に染めて舞人の首根っこを捕まえる希望。

小町もそれを止めない。

 

 

 

 「ま、待て二人とも落ち着け! ていうか落ち着いてください。

  話し合えば分かり合える、人類皆兄弟!! 

  そうだろ? のぞみっち&こまちっち? まぁ確かに俺達は恋人だけどさ〜。

  二股鬼畜だからどうした俺達幸せ万歳三唱。

  もはや身も心も一心同体? 照れるなよ、ふ・た・り・と・も♪」

 

 

 

首を掴まれたままの状態で弁明。

しかし発言は色々と暴露気味。

当然、女性である希望と小町は恥ずかしい。

舞人は焦った。二人の空気が全く弛緩しない。これは拙い。

 

 

 

 「…………い、いやっ! ごめん! 俺が悪かった、申し訳ありませんでした!

  この身に有り余る発言を致しましたことを認めますっ、

  だからお願い許してっ、やめてっ、離してっ、僕を一人にしてっ!」

 

 

 

増大する殺気。

唯一の救いは、二人が武器を取り出していないことだけだろう。

出していてもいなくても、絶対的権力の差で舞人は敗北を喫するのだが。

 

 

 

 「無駄だと思いますよ? 僕が言わなくても判ってると思いますけど」

 

 

 「究極の自業自得だ、阿呆」

 

 

 

一弥と浩平が呆れきった目で告げる。

舞人は「くっ……」と吐き棄てると同時に、掴まれた首を振り無理やり希望の手を外す。

希望が再び自分の首を捕まえるよりも早く足を動かす。つまり逃げる。

希望と小町は今や敵。捕まったら確実に『痛い』。

 

 

 

 「さらばだマイハニー!」

 

 

 「こらぁ〜〜! 舞人君〜〜〜〜!!」

 

 

 

無意味に歯を煌かせ、まるで怪盗にでもなったかの如く軽やかに逃げる。

例え希望と小町が追いかけてきたとしても、既にこの中はホテル。

入ったこともない施設で人を見つけ出すのは彼女達には困難。

片や自分にとっては“勝手知ったる他人の家”みたいなもの。

完璧な逃走でもって安全を確保し、ほとぼりが冷めるのを待つだけだ。

溢れる人の波を掻い潜って隠れるのはお手の物。

舞人が勝利を確信して皆の下から消え去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………筈だったのに。

 

 

 

 「おおっ、と!?」

 

 

 

舞人がダッシュで加速しようとした瞬間、『絶妙』と称するより他無いタイミングで

いつの間にか進行方向にいた一弥の肩にぶつかってバランスを崩す。

この時垣間見えた一弥の目は

 

 

 

 『逃がすと思ってますか?』

 

 

 

と雄弁に語っていた。

無論それだけで終わる筈も無い。

 

 

 

 「だぁっ!?」

 

 

 

バランスを崩し、たたらを踏まざるを得なかった舞人。

一弥の後ろに位置取っていた祐一の足に気付かず、見事に躓く。

またもや敗北してしまった舞人。彼の目に映る祐一の視線は

 

 

 

 『下手に逃げられると後が厄介だからな』

 

 

 

と、確信犯的に映っていたらしい。

加えて、更なる駄目押し。

 

 

 

 「―――って何ぃっ!?」

 

 

 

躓いて転ばされた瞬間、彼の目の前に居たのは親友――浩平。

不敵に無言を貫く彼は、『何故か』まるでボールを蹴り飛ばす

サッカー選手の如く高らかに右足を振りかぶる。

 

 

――――うぉい!? それってまさかまさかまさかぁぁぁぁ!?

 

 

と、舞人が叫ぶ間もなく、浩平の唇が……こう開いた。

 

 

 

 『ま、あれだ。諦めてボコされてこい』

 

 

 

脳が言葉を認識すると同時に、舞人は宙を舞う。

人ってボールみたいに飛べるんだなぁ……とはその光景を見た者達の感想。

 

 

 

 「ま・い・と・く・ん・♪」

 

 

 「せ・ん・ぱ・い・♪」

 

 

 

かくして見事に最愛の恋人達への下へと逆戻りする羽目となった舞人。

漫画であれば顔の横に青線を走らせているのではないか、と思う程真っ青な顔。

恨みがましく親友達を睨みつける姿すら、いっそ哀れ。

 

 

 

 『―――裏切ったな!? 母さんと同じく裏切ったな!?』

 

 

 

と語っているようにも見えたという。

結果。舞人の叫びがホテルのロビーに響き渡る。

 

 

 

 「あんぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

 


 

 

 

 「何よ? 今の悲鳴」

 

 

 「ホテルの中から聞こえてきましたけど……ことり、判りますか?」

 

 

 「えっとね……誰か男の子が女の子二人にやっつけられてるみたい」

 

 

 「とりあえず、いつまでも外に居ても仕方ないし、中に入ろうぜ。

  あんまり放っておくとさくらもうるさいだろうしな」

 

 

 「流石は朝倉先輩、やっさしいですよね〜♪」

 

 

 「……お前も大変だな、純一」

 

 

 「判ってもらえます? 朋也先輩」

 

 

 「他人事に思えないから、な」

 

 

 

純一達がそれと知らずに舞人の悲鳴を聞きつけ、ホテルの中へと入っていく。

 

 

 


 

 

 

 「今の、さくっちの悲鳴だね」

 

 

 「はい。兄様の声でした」

 

 

 「舞人さん、また何かしたんですか?」

 

 

 「椿、わざわざ確認することもないと思うな」

 

 

 「どうせ舞人のヤツが星崎さんを怒らせたんだろ?

  全く、つくづく羨ましいヤツだよな〜」

 

 

 「相良先輩! 何を悠長なことを言ってるんですかっ!!

  小町さんの身に何かあったのかもしれないじゃないですか!? 

  申し訳ありませんが俺は先に行きますっ!」

 

 

 

何を焦っているのか、牧島が単独ホテルへと入館する。

その熱血っぷりを神器達にも見習わせたいものだ。

確実にあの五人にはそれが欠けている。

 

 

 

 「あ……牧島のお兄様、行ってしまわれました」

 

 

 「仕方ないわね。ここに居ても仕方ないし、あんた達ついて来なさい」

 

 

 「うんっ」

 

 

 

仕事に疲れたOLのような溜息をついて、年少組を先導しようとするひかり。

舞人に付き合っていればこうなるのも無理はない。

『彼』という存在は、周囲にあらゆる影響を及ぼすのだから。

 

しかし、一番元気よく返事をしたのがこだまというのはこれ如何に。

ぴょこぴょこ揺れる猫リュック……和人達の中に居ても違和感がない。

正確に言えば、この中で一番子供っぽいのはこだまで間違いがない。

やはり彼女は、体は大人(?)でも、頭脳はKODOMOということなのだろうか?

こだまを見る皆の目が、どことなく優しいのは気のせいではない。

 

 

 

 「行きましょ、どっちにしろ入らなきゃならないんだし」

 

 

 

ひかりに倣い、そう言って皆を先導するつばさ。

とにかく、物語の主要人物達がようやく一同に会すことは間違いないだろう。

 

合同武術大会。

将来のDDEとなる生徒達が互いを成長させ、しのぎを削り合う戦いの場。

それは確かに訓練の延長でしかない。

だが、その戦いに『嘘』はなかろう。

幕は明日、上がる。

 

 

――――神器というメインキャストを内包して。





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